世界生物圏保護区、トレス・デル・パイネに不快臭!?

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世界生物圏保護区であり国立公園に指定されているトレス・デル・パイネはNational Geographicによって、世界で最も美しい5つの場所の一つとしてあげられています。

なりたい自分

そのトレス・デル・パイネから約15km離れた場所に、Hollemberg河のサーモン養殖場の有機物と化学残留物を投棄するゴミ集積所の設置をマガリャネスの環境評価システム(Sistema de Evaluación Ambiental (SEA) de Magallanes )が認可しました。Hollemberg河はプエルト・ナタレスから22キロのチリ側のパタゴニアに位置します。

この 「sui generis 工業プロジェクト」は世界的に独特で価値のある生物学的多様性区域に影響を与るものです。Unescoの人間と生物圏プログラムの一環として、「Hollemberg河養殖場の有機肥料を適用した土壌改善」を主張するSalmones Magallanes (Acuimag)会社によって提案されました。

この工業プロジェクトは無期限で、農場主Jose Kuzanovicの農場Lourdesの295ヘクタールで展開されます。毎日、30トンから50トンの泥がトラックで運ばれ、振り掛け方式(スプリンクラーのような)によって1ヘクタールあたり100.000リットルが牧場地に蓄積されます。

マガリャネスの環境評価委員会(Comision de Evaluación Ambiental (CEA) de Magallanes )は、泥は養殖場の水を再循環させたときに生じるもので、危険性は無いと示します。

泥は、サーモンの糞、死骸、食べ残しの餌、稚魚とsmoltificacion(海域で暮らせるようにするプロセス)の際に使用する化学薬品の残留によって構成されています。

泥は216ヘクタールのエリアに収集されます。保管場所として、湿地帯、動物の巣穴、考古学的発見所は除かれます。

 

 

トレス・デル・パイネでサーモンの糞の道が始まる?

Hollemberg河からLourdes農場までの120Kmの道のりを走るトラックによる渋滞を想像すると、付近の住民は不安になります。驚くことに、泥の移動には高シーズンには観光客が大勢通行し、観光順路となっている同じ道路が利用されます。

地元の酪農家と農業家は、泥の散布によって塩化物と重金属によって地表水(パタゴニアで最も大きいLago Toro、Las Chinas河)が汚染されないか、また地下水面の汚染は大丈夫なのかと心配しています。

それに加えて、パタゴニアの強風によって匂いの広まり、塩化物や重金属を含む埃が周囲の土地や水を汚染する不安。ネズミや虫、腐った肉類を食べる動物がゴミ集積所に集中することを心配します。

 

 

泥のゴミ集積所、発生する温室効果ガス

サーモン養殖会社とマガリャネスの環境評価システム(Sistema de Evaluación Ambiental (SEA) de Magallanes )は泥は有機物と化学残留物ではなく無害な「土壌改善するもの」だと地元の人を信じさせようとしています。

現実は、この泥には高濃度のカドミウムとZinc、重金属、塩化物が含まれています。汚水処理と泥の散布は不快臭発生だけではなく、温室効果ガスであるCO2とメタンガス(CO2の23倍オゾン層に害を与える)をもたらします。原生林を誇り、地球上のキーポイントとなるマガリャネス地域において、民間のゴミ集積所が与える影響を権力機関は本当に厳密に評価したのでしょうか。

 

 

ホリスティックな農業のためにサーモンの汚泥を利用

プエルト・ナタレスにおいて高まるプロジェクトに対して高まる反対意見の中、サーモン養殖会社Acuimag の代表Oscar Garayは次の様に発言しました。

「ゴミ捨て場のプロジェクトは汚染からは遠くかけ離れており、それどころか目的はプラス効果を生成することにあります。」

「これは民間同士のビジネスであり、Loudes農場を使用する理由は、農場主は土地の土壌改善を願っており、地域でオーガニックでホリスティックな農業を展開させているからです。」

「農場の土壌質は悪く、表土が薄く、砂地、粘土質と岩質です。その質を向上させるのです。」

Garay氏が述べなかったのは、マガリャネス地方におけるサーモンの単一養殖業界は産業と土地拡大プロセスにあり、今後4年間で現在の生産を3倍にし年間100.000トンを目標にしています。

これは液体と固体の工業残留物の増加を意味します。まぎれもなく環境面と衛生面で影響が出ます。マガリャネス地方全体とプエルト・ナタレスでは特別許可のいる工業残留物を受け付けられるゴミ集積所がありません。

 

 

プエルト・ナタレスとサーモン養殖会社

国立公園であり、世界生物圏保護区であるトレス・デル・パイネの近くにゴミ集積所を認可するのは、サーモン養殖大国だけに起こりうることでしょう。観光業、地元住民の権利と単一農法工業の非両立性を表し、企業、政治と公務員が共謀している様子が見られます。

現段階で、マガリャネス地方の海域における新たな養殖場のための利権と淡水を使用する権利の申請が450件あり、マガリャネスを2030年には世界的に重要なサーモン養殖海域にするために国内外の企業が試みています。そうなった場合、25年間養殖場として利用され、工業養殖の残留物の集積所と化したチロエ群島と同じ運命をたどることになります。

それを回避するためには、マガリャネス、アイセン、チロエ、バルディビア、ロス・リオス、アラウカニア、ビオビオ地方の沿岸部や先住民族と連結して中核となる政府に訴えるための社会運動を設立し、運動の一環として特に米国とヨーロッパの国民がサーモンを食する際に、チリ国内の養殖場の現状を知った上で購入を選択することができる様に情報提示をする必要があります。

 

 

 

引用: Algo huele mal en la Reserva Mundial de la Biósfera Torres del Paine | El Desconcierto

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