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パラグアイ、大統領官邸近辺に広がる貧困地域「チャカリタ」

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下水道の汚水処理設備が十分ではないパラグアイの首都アスンシオンでは、未処理のままの汚染水が国名と同様の名前を持つパラグアイ川にそのまま流されています。

都市計画の一環としてパラグアイ川の河川敷に川沿いの散歩道が作られ、今後も散歩道を拡張させるプロジェクトがあります。が、本当の意味で市民の憩いの場となるには、パラグアイ川の水質改善、下水道工事、汚水処理施設と大統領官邸近辺に広がる、スラム街チャカリタの存在を改善せずにして前に進むことはできません。

チャカリタと大統領官邸の距離は数メートルしかありません。

チャカリタは、住居が重なり合って非現実的な作りで構成されています。時には移動のために近所の家の屋根や屋内を通る必要があります。数メートル感覚で流れる川はゴミで溢れ、家々を離しています。その距離は雨水量によって変動します。

アスンシオンが市として、この状況に背を向け続けないように米州開発銀行が3.4億ドルを投資することになりました。改善のためにはチャカリタの地区としてのリハビリと全面的な衛生管理が必要です。

Hábitat por la Humanidad がこの地区で活動を展開しており、変更点の多くが住民との合意の元に可能になるように働きかけています。

チャカリタの衛生面の改善が必要である点では住民全員が合意していますが、実行される方法については全員一致には至っていません。

60歳のCecilia Oviedoの家は、法の境界線にあり、そこに40年以上住んでいます。 許可なしで食べ物の売買を行い、生計を立てています。写真に写る彼女の夫は、この地区で生まれ、そこでの生活が幸せだと話します。地区が良くなることを望んでいますが、立ち退きには反対です。

仕事に向かうLaura Quiñonesは粗末な木の階段を毎日登ったり降りたり。幅約30センチの壁伝いに進んでいくと、ゴミが溢れる川の上にかけられた橋に出ます。橋は、板がかかっている場所よりも何もない部分の方が多いような状態です。

国勢調査によるとチャカリタ高地の住居の内その37%は滑り崩れる危険性を抱えています。崖は蓋なしのゴミ捨て場所であり、59%の世帯がそこに汚水を捨てていると答えました。

急遽この地区に変化が必要なことはチャカリタ内を歩いてみると直ぐに感じ取れます。アスンシオン市内の最も古い地区の一つであり、市民が足を踏み入れない場所でもあります。一定の時間を過ぎてからこの辺を歩くと身の保証がないと思っているからであり、誰にも勧められません。

アスンシオン市内の中心部に位置するチャカリタ地区。周囲にはお役所も立ち並びます。

 

引用: Chacarita

画像:chacarita

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