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ボリビア:イリマニ山の氷河の欠片が『世界の氷の記録』に保管される

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ボリビア、ラパスのイリマニ山はボリビア山脈の一部で 温暖化の影響で消える可能性を秘めています。そのイリマニ山の氷河の奥底の欠片がICE Memory プロジェクトによって、南極に保管されます。

ICE Memoryは地球環境科学研究(IGE)のフランスの氷河学者達とイタリアの会員によって設立されました。気候変動を目前とした責任を担う、国、科学者、民間の信頼と協力による素晴らしい冒険をテーマとしています。

 

 

イリマニ山から採取したような氷河の欠片(上記写真)は、見本又は「氷の証言者」であり、氷河の奥底に眠る無数の情報を含んでいます。温暖化によって上昇した気温は、氷河を溶かし、溶けた水は濾過され地球科学の情報は消されてしまいます。これらの情報を保護するのがICE Memoryの目的です。

イリマニ山の氷河は約18000年の気候情報と周りの環境情報を含んでいます。写真(下記)に氷河の欠片を採取している様子が見られます。標高6300メートルで氷河の奥底の岩盤まで縄を垂らし、欠片を採取しました。採取された2個の円形の氷のうち一つは研究に利用され、もう一つは初の氷河の記録の一部として保管されます。

 

 

採取に向かった15名の研究者はフランス、ロシア、ボリビアとブラジル出身者で、約30名のガイド達と共に過酷な条件の中、基地を4500メートルのところに設置しました。採掘調査は5月22日に開始し6月18日に終了しました。気候が許した隙に「氷の証言者」の採取に挑み、10日間で2つの塊を採取できました。当初は3つ採取する予定でしたが、それ以上は天候が許してくれませんでした。風は容赦無くオレンジ色のドーム型テントを叩きつけました。

基地に戻ると採取された氷の塊は敏速かつ遺品のように扱われ、金属の円筒で冷凍庫に保存されました。その後フランスに運ばれ、そのうちの一つは2016年にモンブラン山で採取された氷河の塊と共に南極に移動さ、最初の「氷のファイル」として保管されます。それには約1年間を費やすと考えられています。

 

 

参考記事:El mercurio

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