コロンビアCIAT、遺伝子組換えせずに気候変動に強い豆類を開発

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「様々な気候モデルを元に、2050年には現在よりも地球の温度が3度から4度上昇すると予測されています。それによって現在豆類が播種されている地域の約50%では生育できない計算になります。」と、国際熱帯地域農業センター(Centro Internacional de Agricultura Tropical (CIAT))のJosé Polanía氏はコメントします。

気候変動で豆類が育たなくなると、これに頼っている中南米とアフリカの食糧安全保障にとっては衝撃的な影響となります。約30種類の改良された豆類の開発には、メキシコと米国の国境地帯でほぼ砂漠化している地域で育つテパリービーン(Phaseolus acutifolius)とコロンビアの一般的なインゲン豆(Phaseolus vulgaris)を交配させました。

 

テパリービーン

 

その後、30種類の豆類は夜間の気温が22度から23度(2050年の予測と同様)のコロンビア内の地域で栽培研究されました。これらの豆類は花粉が高温に耐え、根は水を探すために地中深く伸びて行くことから、生存する可能性が高く、健康的な穀物が収穫できる結果となりました。

「中南米とアフリカで主に食べられている、小粒の赤豆と黒豆では進展しています。現在は、その他の地域で食べられている大粒の豆類の開発に取り組んでいます。」

 

コロンビアの一般的なインゲン豆

 

今回の結果にたどり着くまでに、数年にかけて約1000種類の豆類をCIATの温室で育てました。温室内は推定される2050年の気温に調節されています。

すでに、コロンビアからエルサルバドル、コスタリカ、ホンジュラスとアフリカの一部の地域に経済影響の少ない生産のための、豆の種が送られています。

今回の開発は、「遺伝子組換え」ではなく、「親の交配により優れた子孫を選択し、従来の育種を改良する」方法であるため国際的なインパクトが強く、低コストも保証されます。

今回の開発の進展によって、気候変動によって失われるはずだった50%の農地が作物の適応によって生産でき、高温のために以前は利用できなかった土地を開発して行くことが可能になります。

現段階の研究者は50名で構成されており、米国、インドとドイツの4名の研究者が指導に当たっています。更に種類を増やすために、高温に耐える花粉の遺伝子の識別に専念しています。

 

 

今回の開発は、様々な手段を用いても、地球温暖化を食い止めることが出来なかった場合、速度を穏やかにし、その間に地球上の全ての生き物が適応できる条件を揃えることを前提としています。

熱帯地域と開発途上国の農作物の生産と自然の資源の利用を良くするための調査研究を行う国際機関CIATはケニア、ベトナムとニカラグアにも支部を構えています。今回の進展はコロンビアの本部で行われました。

6月5日は国際環境デーです。今年のモットーは、「人間と自然を結ぶ」です。

 

 

引用: Científicos colombianos crean frijoles resistentes al cambio climático

画像:frijoles tepary bean frijol colombia

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