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スペインから始まった「自由のバス」、コロンビアとメキシコを経てチリに到着、トランスジェンダーへの反対意見をテーマにしたカトリック教団体の活動

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「自由のバス」と名付けられたオレンジ色のバス、メッセージを示しながら街を巡回し、現れた先々で話題となり、反発する市民によって攻撃も受けることもありました。本日からチリのサンティアゴを巡回します。各国での反応はどうだったのでしょうか、そしてチリではどうなるのでしょう。行政は、バスのメッセージに関して反対意見を持ってる人々には「穏やかな抗議」をするように呼びかけています。

カトリック団体「Hazte Oir」とNGO団体「Citizen GO」が率先して行なっている「自由のバス」活動は、トランスジェンダーへの否定的なメッセージに対する反発を各国で呼び、巡回を禁止するように求める市民の怒りを集めてきました。

 

スペイン

未成年のトランスジェンダーの家族の会「Chrysallis」が掲げたキャンペーン「ペニスをもつ女の子もいるし、外陰部をもつ女の子もいる。」というスローガンに反対した形で、「男の子にはペニスがあり、女の子には外陰部がある。騙されないように。男として生まれたなら、あなたは男。女なら、女であり続ける。」というフレーズを掲げて2月にマドリードの街を巡回し始めたのが、「自由のバス」の最初の活動の始まりです。

バスは、マドリードと他のスペインの市民の憤慨を集めました。首都の市役所は巡回を禁止し、他の地域ではメッセージの消去が求められました。バスが止まるたびに関係者は罵られ、講義を受けました。開催団体「Hazte Oir」の代表者は生卵とトマトソースをかけられました。

 

アメリカ合衆国

3月にアメリカ合衆国を巡回したバスには、「生物学的なものです。男の子は男の子であり続けます。女の子は女の子であり続けます。性別は変えられません。」と書かれていました。多くの抗議とデモを受け、公然に現れるのを諦める事もありましたが、「フリースピーチバス」と名付けられたオレンジ色のバスは、4月5日に米国(ニューヨーク、コネチカット、ボストン、フィラデルフィア、ワシントン)での巡回を終え、4万4千個の署名を集めました。

 

コロンビア

初の南米の国に現れた「自由のバス」には、「男の子は男の子として生まれ、女の子は女の子として生まれる。生物学であって、イデオロギーではない。」とメッセージが表示されていました。コーヒー大国でも、他の国同様に不快感と抗議を受けました。巡回を禁止するための、署名運動がプラットフォームChange.orgで行われました。コロンビアでの滞在は10日間で、車体が傷つけられたりと攻撃を受けました。

 

メキシコ

「自由のバス」はメキシコの多くの街を巡回しました。そのうちの一つ、カンクンには6月に現れ、その時のメッセージは、今回チリで使用される「子供達を自由に!私の子供とは関わらないで!」と同様です。メキシコ家族委員会はアステカの地までバスを持っていく責任を追い、行政に親が子供を教育する権利を主張しました。メキシコでもバスの存在は話題となり、不快感を集め、ベラクルスでは赤と黄色のペンキで塗られる乱暴を受けました。

 

チリでは、昨年ニコラスには二人のパパがいる。(クリックして頂くと、冊子の紹介が日本語で閲覧できます。)という冊子が行政によって教育機関に配布され、保育園からトランスジェンダーや性の多様性に関する教育を始めるというプロジェクトが認められました。それに関して、トランスジェンダーについて家庭で触れていない人々、小さい頃から教える事で性に関する考えが歪んでしまうと考える人々、性教育は親の権利と義務であり学校ではないという考えの人々等から反感を買っています。また、児童保護施設に関係するSenameでの重なる問題から、国に性教育やジェンダー教育を任せて置けないという考えも膨らんでいます。

その流れに合わせて、チリを巡回する「自由のバス」には、今までの国とは異なったメッセージが表記されています。

 

引用: España, EE.UU., Colombia y México: ¿cómo fue la visita del “Bus de la Libertad” en otros países? | Emol.com

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  1. […] 昨日チリ、サンティアゴに出現した「自由バス」は、逮捕者も出るほどその存在は社会的な話題となっています。 […]

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