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ラテンアメリカ:国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会が期待する各国の成長率2017年度

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国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(Cepal)は、約2年間の経済収縮後、今年度ラテンアメリカは成長率を伸ばすと評価します。

ラテンアメリカの国内総生産は1,1%増加すると見られ、Cepalは、「地政学的な危機」はあっても希望に満ちた展望を見解します。その一つの理由は、ラテンアメリカから輸出される資源の価格改善です。

しかし、いくつかの国への期待は変更されました。最も大きな変更はペルーであり、成長率3,5%から2,5%に減少しました。今年度初め、エルニーニョ現象より大雨と混乱に見舞われ、インフラと農業に大きな打撃を受けました。

 

          写真:沿岸部のエルニーニョ現象により打撃を受けたペルーの経済。

 

 

ラテンアメリカで経済成長率が著しく伸びる国々

 

+1,1% 大陸全体の成長率

+5,6%  パナマ

+5,3%  ドミニカ共和国

+4,7%  ニカラグア

+4,1%  コスタリカ

 

 

 

パナマ

中米の国が2017年には5,6%の成長率を見せるとCepalは期待します。それには、建築、交通と金融業界が関係しています。また、1年前に拡大されたパナマ運河での活力も加えられます。大型船の通過を可能にする第3のロックが追加され、それによって収入の増加が推定されます。2016年の経済成長は金融とホテル業の成長が少なく、経済の伸びは緩やかでした。

 

写真:パナマは数年に渡り、4%以上の経済成長を見せていました。

 

 

ドミニカ共和国

パナマ同様に、ドミニカ共和国も近年は緩やかな経済成長を見せていました。国の投資は緩和されており、工業や建築業界の収入も同様です。2017年度の推定国内総生産は5,3%で、昨年は鉱業、金融、水産、建築業界が経済成長に貢献しました。これらの業界は第一四半期で7%成長し、次いでホテル業が6,6%の伸びを見せました。

 

写真:昨年は鉱業が国内成長に貢献しました。

 

 

ニカラグア

Cepalの読みが正しければ、中米とメキシコが総合的に2,5%の成長率を見せ、今年度もっとも経済活力のある地域になります。よって国内総生産が高い国々もその中に当てはまると考えて間違いないでしょう。第3位はニカラグアで、推測通りになれば経済成長率は4,7%です。

この国では、国内需要が経済に貢献し、それに輸出と観光の成長が加わります。

 

写真:観光業がニカラグアの経済成長を助けます。

 

 

コスタリカ

コスタリカの成長率は4,1%になると推測されます。昨年最も活力があったのは金融と保険業界です。情報コミュニケーションと専門活動分野での収入も増加しました。

水産業界は気象条件が整い回復し、よって商品の供給が上昇、製造業はフリーゾーンでの活動によって助けられたとCepalは指摘します。

 

 

経済成長率があまり伸びない国々

 

-7,2%  ベネズエラ

+0,4% ブラジル

+0,7%  エクアドル

+1,0% キューバ

 

 

 

ベネズエラ

ラテンアメリカでただ一国、経済成長が縮小するのはベネズエラだという推測です。輸出の95%を石油に頼っています。しかし、原油価格は最後の3年間で50%以上下落し、国民勘定に大きな穴をあけました。

この状況に加え、多額の対外債務が151.007万ドルに上ると見られ、政府が高いリターンで債権を提供してきました。国がデフォルトを宣言するという噂がこれまで以上に強くなっています。

今まで政府は債務の支払いを優先していますが、これは国内経済を犠牲にして行われています。例えば生活消耗品の輸入の削減などです。

これらの理由からCepalはベネズエラの国内総生産が7,2%減少すると推測します。

 

 

 

 

ブラジル

南米の大国の成長率はわずか0,4%だと推測されます。成長率は少なくても2年間の減少からすると改善されます。

一番の挑戦は、汚職スキャンダルにより更に減少し続けている投資レベルの回復と9年間下降している家庭消費の上昇です。

政治と低成長が需要増加を半信半疑で複雑にしています。

 

 

 

 

エクアドル

エクアドルの成長率は0,7%になると見られます。2016年の1,5%の下降とその前年の0,2%の緩やかな上昇よりは改善が期待されます。ベネズエラ同様に原油価格下落の影響を受けています。

Cepalは新たなレニン・モレノ政権に期待を寄せます。「民間部門への融和と輸出活動への支援」が考えられます。

 

 

 

キューバ

昨年キューバは20年ぶりに国内総生産の下落を記録し、成長率は0,9%でした。ベネズエラからの石油の輸出規制と輸出収入の違反による財政的制約が影響を及ぼしました。

今年の経済成長率は、昨年よりもわずかに上昇し1%になるとCepalは推測します。国際的な石油(緩やかな)、ニッケルと砂糖の価格改善が財政政策と共に生産に重要な衝動を与えると考えられ、今後2年間で、観光と再生可能エネルギー部門に海外からの投資が入ることが期待されます。

 

 

情報源: Estos son los países de América Latina que más y menos crecerán en 2017 – BBC Mundo

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