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ブラジル:高まるファベーラ観光と可能性について

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今週月曜日、リオデジャネイロで最も大きなファベーラRocinhaで警察の発砲によって亡くなったスペイン人観光客事件によって、再びこの場所の不安定さと暴力が話題となりました。その反面、観光スポットとして多くの人々を引き寄せている面もあります。

リオデジャネイロには約1000箇所のファベーラが存在し、その多くは山や丘に広がっており、街全体の景観が望めます。  階段状で鮮やかな色とりどりの住居は、「知られていない本質を求める」観光客のカメラの注目を集めます。

リオデジャネイロ市民の約20%がファベーラで生活しているとされますが、未だにその内情は未知で、そこで生活していない人々からは遠い存在です。多くの場合、麻薬組織や暴力に占拠されており、「危険」がファベーラに近寄る妨げとなっています。

 

 

2016年、ブラジル政府は問題を緩和させる目的で平和維持警察部隊(UPP)を投入しました。しかし、2017年10月に発表された調査では、警察活動による死者数は2016年よりも30%増加しています。

警察部隊との撃ち合いが原因の死亡数は2015年から段階的に増加しており、リオデジャネイロ市がバーチャル的な破綻状態に突入したことと関連付けされています。2014年のワールドカップ、2016年のオリンピック開催に向けて、「イメージアップ」のために取られた一時的な措置は多く批判されました。

 

 

ファベーラに興味を示す観光客によって、そこの営みと居住者への先入観が除かれ、リオデジャネイロの現実世界とブラジル社会の構造を深く理解してもらうきっかけになる可能性を秘めています。

しかし、そのような観光行為はファベーラ住民にとっては侮辱的で無礼な態度であり、余暇を楽しみ旅行ができる社会階級の差別的な行為とみなされる可能性もあります。

メキシコでの麻薬組織撲滅の試みに見られた暴力と不法への処罰、更に経済的、制度的、社会的な危機、高いエリート階層指数、同性愛嫌悪、差別、汚職まみれの政府では、ブラジル社会で最も不利な階層であるファベーラ住民の状況を悪化させ、延長させてます。

 

 

よって、その状況を改善するためには海外住民とリオデジャネイロ市民のファベーラとの接触は正当であり、双方に恩恵を与えます。人々と場所の疎外化を無くす対応に止まらず、状況を利用して利益を得ようとする少数のための新たな営利目的プランではない「社会的統合レベル」での対策が必要とされています。

経済・社会的投資によって、色とりどりの家屋や景観を楽しむだけの目的から、ガイド付きで営みを尊重した方法へと変化することで、観光の有益性が増加し近隣住民のためにもなります。

それが可能になれば、いつの日か、観光客が「未知な場所」への好奇心ではなく、寛大さ、開放性と豊かさを求めてファベーラを訪れるようになります。ファベーラが「可哀想な境遇の人々」として差別的な同情で見られない日も夢では無くなります。

 

情報源: Visitas turísticas a las favelas brasileñas, ¿seguro?

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