南米情報を日本語でお届けいたします

チリ:起業の妨げになる「お役所仕事」、レストラン「Ambrosia」オーナーの悲痛な思い

0

 

サンティアゴのビタクラ地区(サンティアゴ市内の高級住宅街)にあるレストラン「Ambrosia」の女性オーナー達は、新たなレストランを開店するための手続きの「お役所仕事」に疲れ切り、新聞El Mercurioにその状況に関する投書を行いました。

チリは、日本や中国を初めとするアジアの国々の投資を増やすために、「日本・チリ修好120周年」を記念して先日東京にチリへの投資を促進させる公的機関InvestChileの事務所をオープンしました。

InvestChileのページには、「皆様の事業開始にあたり、チリの国内情勢、経済的および社会的環境、外国投資に関する法的枠組みや政策といった一般情報の提供に加え、対チリ直接投資において全ての投資家の皆様が準じる必要のある規則や手続きといった具体的な情報も提供いたします。」と表示されています。

チリ国内で起業したことのある人や試みた人ならば誰もが経験したであろう、手続きに関するもどかしさや理解に苦しむ非効率的な面をレストラン「Ambrosia」の女性オーナー達の告発が表現してくれていると思います。

オーナー達は、新たな店舗を開設するためのアルコールの許可書をプロビデンシアの市役所に申請しています。申請は2016年12月に行われ、現在も承認待ちです。

「チリは、新たな事業を始めるのが不可能に近い国です。「お役所仕事」と「書類の量」に、全てを賭けて起業せず被雇用者であり続けたほうが良かったと説得させられそうになります。」

市役所への申請に必要な地域閣僚保健事務局(Seremi de Salud)の証明書を手に入れるまでには6ヶ月間かかります。

「多くの書類を求められ、中には手に入れるのが本当に難しいものもあり、諦めて途中で辞退することを促しているとしか思えません。山のような手続きは、頑固なものだけが引っかかって最後まで残る水切りざるのようで、投資と雇用が増える事は望まれていないようです。」

「役所で手続きを行なっていた職員は女性一人でした。メトロポリタン地域の担当は彼女一人で、仕事に追われていると言いながら、私たちのように「夢」を含んだ高く積まれたファイルの後ろから姿が一部見えました。」

「これ以上続けても無駄なのか、自分たちの可能性を疑いそうになります。」

「レストランを開けるためには弁護士でなければならないの?以前は考えもしなかったけど、どうして誰もそう言ってくれなかったの?知っていたら、この謎を解明できたのかもしれないのに。私たちの申請を数ヶ月に渡って調べているお役所の弁護士は、本当は何を探しているの?」

「一歩進んだと思ったら一歩後退、1箇所の役所から別の役所に足を運び、最初の場所で承認された書類と同じ書類の再発行、又は再申請を求められ、忍耐力を図るためでしょうか。前科の無い事を証明する書類を何度も求められ、罪人かもしれないと信じ込まされそうです。」

Ambrosia Bistroは、2016年12月に申請し支払い済みのアルコール許可書の承認を現在も得られていません。依然として、最初から手続きを行なっている地域閣僚保健事務局(Seremi de Salud)とプロビデンシア市役所の管理下にあります。

Ambrosiaのオーナーの文章の最後は次のフレーズで締められています。

「一般的な常識が最も共通しない国、チリに、住んでいます。」

 

情報源: Dueñas de Ambrosia critican burocracia para abrir nuevo restaurante: “Casi nos han convencido de que mejor no sigamos” | Emol.com

コメントを残す