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南米チリで活躍している人へ突撃インタビュー【峰村芳春さん・折り紙教室のボランティア講師】

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南米チリの首都サンチャゴに住む峰村芳春です。年齢的には老人ですが、まだ、ピンピンしています。

67歳で定年を迎え、仕事を通じて好きになったこの国へ家内と共に移住し、今年で8年目に入りました。年金生活者です。趣味は多彩です。魚釣り、家庭菜園、山登り、植物観察、料理などです。

幼少の頃に祖母から教えられた折り紙が役立ち、市からの依頼でボランティア活動としての教室を開いています。日々お世話になっているチリの方へのささやかなお礼の積りです。

1.チリに初めて来たきっかけを教えてください。

私は日本の飲料メーカー各社に原料用の果汁や野菜汁を販売する専門商社で技術の仕事をしていました。販売される果汁や野菜汁の品質の確保は当然の事ながら、原料の野菜や果実がどのように栽培されたのか詳細な栽培履歴も明確でなければなりません。いわゆる品質保証の仕事です。

チリは北端がアタカマ砂漠、南端が南極、東がアンデス山脈、西が太平洋と他の国から隔離されたような地形に加え、栽培地であるサンチャゴ近郊は地中海性気候のとても乾燥した地域です。そのおかげで、害虫がとても少なく、農薬の使用も限定的という特徴があります。そのような事からチリが選ばれたのです。この仕事を10年近く続ける間にチリやチリの人たちが好きになり、定年後はチリで暮らそうと考えるようになりました。そして、永住を決めて家内と2人でチリへ移住しました。

 

2.チリに来る前はどこでどんな活動をされていましたか?

在籍していた企業は、社員30名ほどの小さな商社でしたが、技術面で飛びぬけた優位性があり、業界で認められていました。

扱うものは果汁と野菜汁で、主な用途は果汁製品や野菜飲料の原料です。

その舞台は、南極と北極を除く果実や野菜が栽培されているすべての地域です。

そこで、上記の技術部門の仕事をしていました。品質保証の仕事は地味ですが、とても多岐にわたる大変な仕事です。ビジネスに直結するので、とてもやりがいのある仕事です。その他にも、生産されたものに人工的なものが加えられていない事を高度な分析技術から証明し、保証するのも大事な仕事です。

 

3.チリにきて最も大変だったことはなんですか。

どこの国でも文化の異なる外国は同じ問題があります。日本では当然と扱われることが、外国では異常と捉えられることがあります。

日本の食品に対する品質保証は完璧なものがあります。しかしながら外国から見れば異常すぎるとみられます。このギャップを理解して対応してもらえるようになるまで、ある程度の時間が必要でした。

ビジネスが始まる最初の段階では、大量の注文は出せません。そんな時に細かい注文ばかりつける日本のニーズを理解してもらえないのです。

これを埋めるには、購入実績を年々増やし、その間の人間の信頼関係を醸成してゆくほかに道は無いのです。そんな中で出来上がった人間関係は強固なものになります。チリに移住してからもその恩恵は随所で経験してきました。

私がチリに移住を決めて、永住ビザ申請に必要な1年の短期滞在実績を得るために必要な短期滞在ビザ取得の時にも仕事での信頼関係が役立ちました。申請から3日で当該ビザが発行されたのには、在日チリ領事館の方に驚かれたほどです。

 

4.チリに来たことない人にどこか1つチリをおススメするとしたら何とお答えしますか?

チリ人は日本や日本の文化にとても興味を示します。それらをとても尊敬してくれています。今までにチリにおられた日本人や日系人の先輩方が築いてくださった風土だと感謝しています。チリに住んで7年が経過しましたが、毎日の生活が楽しく、とても居心地の良い国です。人が生活する上で、これ以上の事はありません。

今では日本であまり見られなくなった文化がここにはあります。子供、老人、ハンディキャップのある人などに対する対応が見事です。公共交通機関を利用して、赤ちゃんを連れた方、老人などが乗車してくると、誰とはなしにスッと席を立ちます。乳母車も上下車時に皆が手伝い、スペースを作ります。

私も外見的にも、しっかりと老人なので良く席を譲られます。

 

 

5.今後の活動について教えてください。

私の意識の中では、私がチリに住むようになってから、数えきれないぐらい周囲の方々、特にチリ人にお世話になってきました。

それらに少しでも報いることは無いかと4年前から始めた、日本の文化でもある「折り紙」です。これを皆さんに覚えてもらい、楽しんでもらうことです。

いい加減な事はしたくはないので、自分でも勉強をしてゆきたいと思います。

この活動の素晴らしい所は、老若男女を問わず、皆が興味を持ち、楽しんでもらえることです。そして、それを仲立ちとして人の輪が広がってゆくことです。今では、高学年から低学年の学童、青年、仕事をもった社会人、などなど、どんどん広がっています。

この活動を知った、日本の先輩や友人・知人たちも、関係する話題、本、おりがみなどを提供していただいています。

 

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