チリ:サンティアゴメトロ6番線の駅〜本を携帯に無料ダウンロードできる「メトロ図書館」

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本の自動販売機と本を携帯に無料ダウンロードできるプロジェクト、「Bibliometro(メトロ図書館)」。サンティアゴ6番線の駅に、本との距離が更に近くなる画期的なシステムを導入し、3番線の駅に設置するための話し合いも行われている。

 

「本が消えてしまうかもしれないと思った。」

 

モバイル機器が急増して読書形態に革命が起きた時の読書家の一番の不安点だった。

「しかし、この傾向が真実ではない事を我々が忠実に反映している。」

と、「Bibliometro(メトロ図書館)」のプロジェクトリーダー、アンジェラ・サラサルは自信を持って話す。

 

サンティアゴメトロで図書の貸し出し網は21年前から存在し、アクティブユーザーは5万5千人、2017年だけで30万冊の貸し出しが行われた。

 

自動化されている6番線の駅では、それに見合った最新式テクノロジーの図書貸し出しサービスを導入した。一つは、本の自動販売機で、もう一つは、QRコードで無料ダウンロードできる本のカタログである。

 

 

自動販売機では、好きな本を自由に手に入れる事ができ、自動販売機1台につき書籍16タイトルが10部づつ収納されている。その中には、先月亡くなったチリの著名な詩人ニカノル・パラの「Un puñado de cenizas」、パウラ・ホウキンスの「La chica del tren」が含まれている。

これらの機器は、ニュニョア駅、イネス・デ・スアレス駅、セリリョス駅に設置されている。

QRコードで無料ダウンロードできる書籍は2万5千冊あり、ダウンロード後、一部の書籍は期間制限無くモバイル機器に保存でき、その他はダウンロードから15日後に消去される。

 

 

「学期期間中は、多くの学生が貸し出し書籍を利用する。彼らはデジタル世代でモバイル機器を介して情報にアクセスするため、テクノロジーの導入は、対立ではなく、活発で忠実な読書家として保つための補足としての役割を100%担う。」

ダウロードできる機器は、ニュニョア駅とイネス・デ・スアレス駅に設置されている。

2017年で最も人気があったのは、チリのコミック「コンドリト」とイサベル・アジェンデの「Más allá del invierno」であった。これらの情報を収集し、新規導入機器には普遍的な娯楽文献を有する事に優先順位をつけ、国内作家の作品にも力を入れている。

 

 

今回導入された3駅によって、メトロ図書館が設置されている駅は24箇所になった。3番線での導入に向けての話し合いが進行する中、駅から抜けだしてサンティアゴのサンホセ病院とバルパライソのプタエンド病院での導入も検討されている。

「チリ南部の駅や空港への設置に向けてイマジネーションを膨らませています。」と、プロジェクトリーダーは期待を寄せる。

 

 

参考情報: Libros en máquinas dispensadoras y para descargar gratis al celular: Bibliometro llega a la Línea 6 | Emol.com

写真提供:大河原里絵

 

 

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