チリ人ダニエラ・ベガ、初のトランセクシュアル女優としてオスカー賞の歴史に刻まれる

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チリ人でトランセクシュアル女優として知られるダニエラ・ベガが、オスカー賞初のトランセクシュアル女優として主演映画『ファンタスティックウーマン(邦名ナチュラルウーマン)』で外国語映画賞を受賞した。

14歳で男子の身体に別れを告げ、女子としての人生を歩み始めた。歌手を目指すか女優を目指すか光は見えず、芸術の世界に入る可能性ももっていなかった。

 

なりたい自分

「トランセクシュアルは社会から疎外されている生き物で、移行期にとても苦しみます。その苦しみが強くし、固く、時には性格を悪くします。」

 

ダニエラは家族の支えの元、自分のトランセクシュアルを認め殻を破った。

 

「チリの未来の世代に対してとても希望をもっています。現在は多くの扉が開かれています。」

 

映画の主人公マリナを演じる以前、ダニエラは美容師として働いていた。幸運にも、運命はこの映画のためにチリ・サンティアゴのトランセクシュアル世界を調査していた監督と彼女を引き合わせ、最初予定されていた脇役から、痛み、喪失感と知らないものへの恐怖が際立つ主人公役へと導いた。

ダニエラ・ベガが生まれた1990年は、独裁者アウグスト・ピノチェット元大統領の辞任から僅か1年後で人々の生活にはまだ恐怖が残っていた。強制収容所や歌手ビクトル・ハラの虐殺、市内の武装軍人等の姿が市民の記憶に鮮明にこびりついていた。

トランセクシュアルはアンダーグラウンドで、自身がそうであったペドロ・レメベルの書物の中で知られる存在であった。チリ社会は双頭で、一方ではニカノル・パラやアレハンドロ・ほどロウスキの反詩人で規律を破り、もう一方では尊厳や、閣僚、規則などの法を恐れる。

1年前にチリ国内で封切りとなった時、映画は熱狂的に受け入れられダニエラは各局に呼ばれた。その時、彼女はカメラを真っ直ぐ見つめながら以下のメッセージを送った。

 

「自分を好きになり、愛し、最も威厳ある方法で自分自身を尊重してください。

どの身体も移行します。

私は性別という意味ので移行を行いましたが、そうではない人は加齢で移行していきます。」

 

ダニエラは、初のトランセクシュアル女優としてチリの雑誌の表紙を飾り、画期的な文化的出来事となった。

現在、ダニエラはプラネット出版のために本を執筆しており、2役の準備を行なっている。一つは映画、もう一つはサンティアゴの舞台であり、その街から拠点を移すつもりはない。

『ファンタスティックウーマン(邦名ナチュラルウーマン)』の監督と主演女優の中の良さは側からも良く分かる。

レリオ監督は、ダニエラの事を「新星のようでありながら、同時に40年代のスターのようだ。この責任を彼女が好意的に進めていく状況を尊敬を込めて追跡してきた。」と称賛する。

 

 

 

参考情報: Daniela Vega, la actriz transexual que ha hecho historia en los Oscar | Cultura | EL PAÍS

参考画像:Daniela Vega

受賞時のビデオ

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