チリ:プロアスリートを目指す学生を育てる学校と勉強の兼ね合い

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プロアスリートを目指す学生が同時期に学校の要求(授業参加や宿題を行う)を果たす事が可能なのだろうか。多くの場合、その答えはノーとなる。

しかし、チリのアスリート達の中には大会への出場や練習時間をメインとする可能性を得た人達もいる。

砲丸投げ選手のナタリア・ドゥコやプロテニス選手のマルセロ・リオスが通った Athletic Study Center (ASC)は、スポーツと芸術のプロを目指す学生がトレーニング時間を犠牲にする事なく高校を卒業できる教育機関として知られる。

なりたい自分

卒業生には、砲丸投げ選手のナタリア・ドゥコ、プロサッカー選手のミロバン・ミロセビック選手、水泳選手のクリステル・コブリッチ、プロゴルファーのホアキン・ニエマンとプロテニス選手のマルセロ・リオスがいる。

「マルセロ・リオスは勉強にも熱心な生徒で、5で満足せず、いつもその上を目指した(チリの点数は1から7となっている)。」と、校長のシルビア・デルガドが思い出しながら話す。愛称「チノ」リオスは、同教育期間がプロテニス選手に特化していた頃の最初の方の生徒であった。

「プロ志望学生は、8月から9月に行われる教育省の「自由試験」に向けて義務である「5教科(数学、言語、歴史、自然科学、英語)」の試験準備を行う。それ以外の時間はトレーニングなどに集中する事ができる。」

現在、この教育機関には100人以上の異なる分野の学生が所属している。

学生は8時から11時半の間、または13時から16時の間に授業に参加できる。国際大会に参加している場合には、自習するために授業内容がメールやワサップで届けられる。

大会中の自習が難しい事を踏まえ、長期間に渡って海外遠征を行なっている学生には、帰国後オンラインで授業の補修を行うサービスも提供している。

女子テニス協会ランキング174位のテニス選手ダニエラ・セゲル(25歳)は、度重なる遠征や大会参加で未だに高校を卒業できていない。

「高校を卒業するための年齢制限はないけれど、テニス選手としての年齢制限はある。なので、いつもテニスを重視してきた。今まで試験日と試合の予定が合わず、高校を卒業できていない。」

と言う彼女は、今年こそは高校を終わらせるために昨年Athletic Study Center (ASC)に入学し、校長のシルビア・デルガドとの話し合いの結果、必要な試験を受ける期間を12月まで設けることができた。

現在スペインに遠征中のセゲルは、今年こそは高校を卒業して終わらせる事を重視するとコメントを寄せた。

Athletic Study Center (ASC)だけが未来のプロスポーツ選手を輩出している訳ではなく、職業技術学校のBrígida Walkerにも、2000年から多くのプロサッカー選手希望者でジュニアチームに所属している生徒達がいる。

学校の授業時間は一般的な学校と同じだが、トレーニング時間に対して寛容だ。サッカークラブと連絡をとって練習参加の許可書を出している。8時から15時まで授業に参加する生徒の他、午後13時から授業に参加する生徒もいる。授業に参加できなかった分は課題を提出してもらっている。

この学校の卒業生には、プロサッカー選手のセサル・ピナレス、アレハンドロ・コントレラス、フェリペ・カンポス、ワルド・ポンセがいる。現在、全校生徒の40%をスポーツ選手が占めゴルフプレイヤーやテニスプレイヤーも含まれる。

プロアスリート輩出校となる事を決めた校長のパベスは、以前教職として勤めていた高校でプロサッカー選手のジョニー・エレラとマルセロ・サラスと関わった事があり、当時15歳のサラス選手の放課後の勉強を見ていた。

その経験から、校長を務めるBrígida Walkerが優秀なアスリートを育てる役割を担い、常に「スポーツで前に出たい人は、人としての形成でも前にでる」と言う視点を持つように志している。

 

 

参考情報: Entre los campeonatos y la sala de clases: Los colegios que forman deportistas de alto rendimiento | Emol.com

参考画像:deportes

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