チリ:生徒の66%がハイチ人の学校〜適応までの道のり

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「チリに移住した全ての移民者の子供達が、故郷を無くしたと感じるのではなく、

故郷をもう一つ得たと感じて欲しい。」

5月24日、教育省Gerardo Varela大臣はMineducのRoberto Schurch代表と移民コーディネーター担当Fabiola Miranda氏と共に「海外学生のための国家政策2018-2022」を発表した。

記者会見は、エスタシオン・セントラル地区のEscuela Basica Union Latinoamericana学校で行われ、チリ国内全体で見られる海外からの学生の入学登録が4年前よりも4倍になっている現状の見本となっている学校である。

同学校のルイス・ブラボ校長によると、2010年には1名であったハイチ人生徒が現在は150人に増加している。そして言語の壁にぶつかっている。

「今までは、ペルーやボリビア出身の子供達は大勢迎えて居たが、ハイチ出身の子供達のためには言語ファシリテーターを雇用する必要が生じた。最も大きな壁は言語で、その次に不法入国している子供達が自国で受けてきている教育内容の差、全員が年齢に応じた知識を得て来ている訳ではない点である。」

このような現状を元に、学校では「移民生徒への対応計画」を2013年に作成した。少し先見的であった。

この計画内容は、移民家族への情報提供、書類と教育の検証と正則化、身分証明書(カルネ)の取得と仮登録についての内容で構成されている。

この計画書が現在バランカス・ローカルサービスに申請されていることを校長は誇らしげに語った。

 

多文化から異文化へ

上記の学校の66%の生徒はハイチ出身者であり、その他にもペルー、ボリビア、アルゼンチン、ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ドミニカ共和国とスペインからの生徒達で構成されている。

重要な人数の海外出身者を前に、学校関係者は情報とアセスメントだけでは十分では無い事を理解し、更にその先の「文脈に沿った語彙、慣用的な仕事と歴史の分野での適応」を取り入れた。

「ダンス、音楽、スポーツを通した文化交流と多文化から異文化に学校を変えるもの全てを含めた習い事の場を設けた。」

このように、今まで学校で行なわれていた行事にも変化が現れた。

「例えば「種族の日」を「異文化間の日」に変更し、各国の料理、服装、伝統ダンスの展示の時には各国の国歌斉唱がされるようになった。」

「カリキュラムの完全な変更は難しいが、教育省のガイドラインと学校関係者は適応していく必要がある」と、ブラボ校長は説明する。

Mineducは同学校で政府計画として対象者への教育システムへのアクセス、Junabeからの食事提供、TNE、パソコン提供、テキストと学校教材の支給を発表し、「まだまだ進展は足りない」事を認めた。

 

計画実行と困難について

エスタシオン・セントラル学校の指導主事は、生徒を統合させるための一番の方法は「愛情」で「全員の成長のために良い経験となった」と言う。

「方法を見つけるまでの練習と失敗の繰り返しによって、指導計画は完成した。クレオール語を話せる指導主事とアシスタントの配属が大きな助けとなった。」

ブラボ校長は、「一番の問題は保護者の対応であり、現に移民の生徒がいない一部政府の補助金で運営されている私立学校を求めて転校していく家族もいる。生徒の中には国籍によるイジメやからかいの問題は見られず、一緒に遊びその場を共有しているが、保護者間の問題はある。」と話す。

又、チリ人生徒の減少と外国人生徒の増加によって政府の特別優先補助金(SEP)は減額した。それによる学校と教師への影響は出ているが、「一定の基準を満たしていないだけで、我が校の生徒は優先的である」と説明する。

 

 

参考情報: La historia de adaptación de la escuela donde el 66% de sus estudiantes son haitianos | Emol.com

Escuelas Republica de Chile

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