鉱業と気候変動〜チリの氷河への脅威

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南米の氷河の82%を保有するチリ。しかし、気候変動と鉱業によって発生する粉塵が地球上で最も最大な貯水池の1つである氷河の存在を脅かしているという見解が存在する。

原因と結果の関係性について明らかにするのは難しいが、チリカトリカ大学のFrabrice Lambert講師は、24.114箇所の氷河の脅威の代表として鉱業を指摘する。

「鉱業で発生する粉塵は氷河の白い表面(太陽光に対して耐熱)を覆い、粒子が太陽エネルギーを吸収し、氷河の早い解氷を生じさせる。多くの鉱山は氷河周辺に存在する。」

Lambertによる上記の主張に対して、チリ鉱業評議会代表のJoaquín Villarinoは、「70%以上の鉱山開発は氷河が存在しない場所で行われており、鉱山産業から氷河をある程度守る法令は既に存在している。」と反論する。

Lambertは、「現実的」に捉える事を忠告する。「この先5年間で鉱山が閉まる事はない、しかし、チリ経済に不可欠な鉱山産業を壊さずに氷河を守る方法を見つける必要はある。」

主なチリ中部から南部にかけての氷河。

法的枠組みの欠如と鉱業企業の戦い

環境法を専門とするPilar Moraga弁護士は、国内の氷河を保護する法律の枠組み作りを急ぐ必要があると見ている。

氷河周辺で禁止されるべき幾つかの鉱業開発に関するプロジェクトが2014年に議会に提出された。しかし、多くの変更後、去る6月ピニェラ政権はそのプロジェクトを棄却した。

政府は、現在存在する国立公園や自然保護区を保護する「生物多様性と保護区域サービス(SBAP)」の全体的な調整で十分だと主張する。

これに対して専門家は、氷河は必ずしも保護区にあるわけではないと批判する。

「チリでは、86,4%の氷河が保護区に存在している。しかし、水不足が深刻な北部と中部地方の氷河は保護されていない。気候予測によると、今後50年間で降水量は30%減少する。」とLambertは説明する。

「2005年以降、6、7つの氷河保護プロジェクトが議会に提出されているが、常に鉱山業界によってブロックされている。」と、NGO団体Chile Sustentableの代表Sara Larraínは嘆く。

鉱山業界代表者らは、圧力をかけた疑いを否定し、法案の撤退を祝福する。

現在停止している法案は、氷河の雪解け水の使用権利の禁止と、氷河を公共の国家資産とし観光と研究活動のみ認可するという内容のものである。

 

 

情報源: La minería y el cambio climático: Las amenazas de los glaciares chilenos | Emol.com

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